歯とスポーツの新たな関係-2

マウスガードは、スポーツなどで口に入れ噛むことで外部の衝撃から、口腔内を守ったり、脳などへの衝撃を和らげる働きをするものです。かつては、マウスピースとも呼ばれていました。マウスガードは、弾力性のあるやわらかい材料からできており、外形はU字形をしており通常は上顎に装着します。ボクシングやアメリカンフットボールでは装着が義務化されており、激しいスポーツであるほど、効果を発揮します。最近では、マウスガードの装着がより身近になってきており、運動能力の向上や、体の生理的なブレを抑える働きがあることがわかってきています。マウスガード装着による安心感が及ぼす効果も期待できます。


<マウスガードの必要性>
マウスガードはどんな時に必要なのか?という疑問が湧いてきます。口内や舌、頭部の保護としてボクシングやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツではマウスガードを着用する必要がありますが、これは主に衝撃で舌や口の中を傷つけるのを防止する。ショックを吸収する事を目的としたものです。
<歯や顎を保護するために>
力を入れる時にどうしても歯を食いしばってしまう。あるいはそうしないと力が出ない、というタイプの人は歯や顎の関節を痛めやすくなりますので、マウスガードはこれらを軽減するために有効だと思います。
<顎の位置を固定するために>
特定のマウスガードには理想的な位置に顎を固定しやすくなったり、ずれている「かみ合わせ」を矯正する効果があります。
具体的な効果がどれくらいあるのかについては不明ですが、筋力や競技能力を少しでもアップさせたい!という場合には試してみる価値があるかもしれません。
マウスガードのスポーツ能力との関係
1.かみ締めやすさが向上するので、握力などの静的筋力が増強する。
2.かみ締めの左右のバランスが良くなり、敏捷性、平行能力が改善する。
3.かみ合わせが高くなることにより、脱力感が得られやすくなり、疲労しにくくなる。