8020を目指して歯を大切に
成人の歯の本数は、親知らずを除いて通常は28本です。ところが年齢を重ねるにしたがい、歯の本数は少なくなって行きます。これまで当たり前だと思われていたこのことが、高齢化社会を向かえ 、大きな問題としてクローズアップされています。
現在、歯の健康は食事の問題だけでなく、糖尿病や肥満、アルツハイマー病などにも関係があることが分かっています。
80歳になっても自分の歯を20本程度保つことが、元気で質の高い老後を送る為にはとても大切な条件だと思います。
歯を失う原因は、主にむし歯と歯周病です。いずれも局所の感染症なので、簡単に空気か感染する事はありませんが、唾液などから感染する事があります。
最近増加している歯周病は、中高年の約80%がかかっている生活習慣病でもあります。
むし歯も歯周病も一度かかったら自然治癒することはありません。一時的に症状が軽くなったとしても(腫れが引いたり、痛みがなくなった)治ったわけではなく、静かに進行しているのが特徴です。ですから必ず歯科医を受診し、治療しましょう。
すでに自分の歯が残り20本以下だとしても、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで、かみ合わせの機能の回復を図りましょう。抜けたままにしておくのが一番いけません。残っている歯に必要以上の負担をかけることになってしまうからです。